真空成型

真空成型とは、真空を利用して薄いプラスチックシートを型に吸引・密着させ製品を形作る成型法です。

ヒーターによって加熱し軟化させたシート状の薄い熱可塑性樹脂と製品の形状を施した型との間の空気を抜いて真空状態にして密着させることで製品の形に成型します。


製品事例

部品トレー (PS)

PS(ポリスチレン)材のトレーです。

部品トレー (PET)

PET(ポリエチレンテレフタレート)材のトレーです。

部品トレー (PP)

PP(ポリプロピレン)材のトレーです。

インナートレー (緩衝材)

製品を固定して梱包します。

精密部品トレー (導電性シート)

静電気対策用にカーボンを練り込んだ材料を使用しています。

ブリスターパック (クラムシェル)

凸と凹の形状を施すことで嵌合することが出来ます。


材質

・ PS:ポリスチレン

 成型性が良い。硬質で変形しにくい。

 温度変化に弱い。比較的割れやすい。

・ PP:ポリプロピレン

 耐寒・耐熱性がある。割れにくい。

 柔らかくコシがない。寸法精度が出しづらい。

・ PET:ポリエチレンテレフタレート

 透明性に優れている。再生材が調達しやすい。

 成型性が悪い。熱に弱い。

・ PVC:塩化ビニール

 成型性が良い。耐候性、耐薬品性に優れている。

 焼却方法により有害物質が発生する。


お客様からご要望があれば、カーボンを練り込んだ導電性のシートや帯電防止などの付加機能を持つシートなど使用が可能です。(シートによっては材料ロットが発生する事があります。詳しくはお問い合わせ下さい。)